Room No.0202016.07.29
思い入れのある自宅を手放すということ
関田 森彦さん・四季さん
Mr.Morihiko Sekita& Mrs.Shiki Sekita
駒沢の閑静な住宅地の中で一際センスが目立つ一戸建。
関田さんご夫婦が約5年前、築32年の木造戸建をご購入後、二度の大掛かりなリノベーションと幾度のDIYを重ね重ね、より自分たちらしく作りこんでいった家。
ご主人は広告デザインの会社をご経営、奥様はインテリアショップやアパレル会社で店舗ディスプレイのお仕事をされていて、お二人ともデザインやインテリアのセンス抜群!さすがの素敵なお宅です。
思い入れも愛着も深く、とても気に入っていらっしゃるご自宅でしたが、この度、神奈川県の葉山へ移住されることとなり、R-STOREでご売却のお手伝いをさせて頂きました。
今回のR-STORE FRIENDSでは、思い入れのあるご自宅を手放されたストーリーをご紹介します!
新しい生活を始めることは楽しいこと、けれど楽しい時間を過ごした思い入れのある家を手放すこととは寂しいこと。安心して後を継いでくださる方を見つけることも私たちR-STOREの仕事です。
(四季さん)正直、新築で一戸建が建つかもしれない・・・くらいお金も手間もかけてリノベーション&DIYしました。最初は予算の兼ね合いでやりたいこと全部はできなかったので、お金が貯まったらまた追加でリノベーション、DIY、、、それの繰り返しでしたね。
_買ってから5年間かけてようやく出来上がった感じですか?
(四季さん)そうですね、もはや趣味というかライフワークですかね。たぶん、このまま住んでたら、さらに進化してたと思います。(笑)
_なんだか、「家をつくる」というより「家を育てる」という表現の方がしっくりする感じですね。
_ここまで手塩にかけて育てた家、手放されるのに相当な決断がいったのではないですか?
(四季さん)やっぱり寂しいですよね。思い入れも強いし、手放すのは寂しくて、最初は賃貸に出そうかと思っていました。そこで賃貸にも強いR-STOREさんに相談しました。いざ相談してみたら、リノベーション時に増築した部分がネックとなり、増築部分を元通りに修復の工事をしないと売却できないかもしれない、ということを知りました。ただ、「この家をこのままで残したい」という気持ちが強くて、正直、修復工事までして手放したくないな、と思っていました。
_思い返せば、最初はまず試しに売りに出してみよう、という感じでスタートしましたよね。
_ご売却されるにあたって、特に大事にされていたポイント、優先順位はありまましたか?
(四季さん)やっぱりこの家をこのまんま引き継いで頂ける方にお譲りしたかった、というのが一番ですね。
_一般的な査定だと、“木造”“築37年”の戸建となると、建物の価値0円で建て替え前提の金額を提示をされてしまうことも多いですよね。
(四季さん)そうそう、大手さんとかだとそういう査定されちゃいますよね。
_大手の不動産会社にもご相談されたのですよね?
(四季さん)そう、相談しました。大手さんのネットワークを使ってもらったほうがいいのかな、と思って相談はしたけれど、これだけ手をかけてリノベーションした家だから、この良さをわかってもらえる方に買って欲しい、こういった物件を好きなお客さんが多そうな会社に、と思って、相談した時すぐに動いてくれて、あとは本音でぶっちゃけ話で相談できたR-STOREさんにお任せしました。
_売却しようという段階で、ご不安だったことはありましたか?
(四季さん)子どもの保育園の新学期のタイミングに合わせて引越しをすることを先に決めたので、それまでの期限の中でこの家はどうなるのか、、、どうするのか、、、という不安はありましたね。
それと実際に募集をスタートしてから、すぐには条件の合う方が現れなかったときは、金額が高いのかなとか、やっぱり増築の部分をこのままで売るのは厳しいかな…とか思ったりして、売却から賃貸に切り替えようかなと思っていた矢先、ご購入希望のお話を頂きました。
_手放されてしんみりしちゃったりしていますか?
(森彦さん)正直、しんみりというよりは、同じような価値観を持っているご家族に買って頂けたので、すごく嬉しいし、ほっとしています。
_これからあのお家でどんな風に住んでほしいですか?
(四季さん)ただただ楽しんで暮らしてもらえたら嬉しいですね。私たちも新築ではなく、中古を買って、そこから残せるものを残して、手を施すところをリノベーションして、ってやってきたので、またそれを続けて頂けたらあの家も喜ぶと思います。
_落ち着かれた頃にお邪魔したいですね!
(四季さん)ですね!
_ご購入者様はちょうどこのご購入・お引越しのタイミングで第一子をご出産されたので、ちょうど関田様がここを購入された頃のご家族構成に近いお客様でしたね。
(四季さん)そう、私たちも第一子を出産した直後に買いました。なんだか本当にご縁深いですね。
_5年前は移住することを想像してなかったのですか?
(森彦さん)僕はゆくゆくは、と思っていたかな。
(四季さん)私は全くもって、想像してなかったですね。その頃は職場にいかに近いか、早く迎えに行って、家事と仕事を両立することばかり考えていました。2人目が産まれてから、主人がだんだん手狭に感じてきて、郊外でももっと広くて庭があって、それと二人とも共通の趣味のサーフィンがしやすいところに移ろうとなって。2人目を産んでから働き方の概念も崩れたということも大きいですね。
_関田さんにとっての「家」とは何でしょうか?
(森彦さん)常に「環境」を大切にしています。子ども達が育って、自分たちも年を重ねていく環境。自分たち家族のライフステージ、ライフスタイルにフィットする環境。まず環境があって、そこから家のことですね。
(四季さん)私たちは最終的に4人家族になったときに自分たちによりフィットする環境が、こっち(葉山)の方だったのかなって。
(森彦さん)けどそれは5年前には選択できていなかった。その選択ができちゃう時は周りの環境も後押ししてくれる時。引越しは計画性なく、思いきると面白いですね。その方が家も、人生も面白いです。
海と山に囲われた葉山の大自然の中で暮らし始めたばかりの関田さんご一家ですが、すっかり二人のお子様は自然と戯れるワイルドな遊びっぷり。
思い入れのあるお家を手放されることに、最初は寂しさが勝っていらっしゃいましたが、素敵な購入者様とのご縁があり、ハッピーなご売却を遂げられました。
「環境」を大切にされているという関田さん。
自分や家族が成長していく中で、自分たちにとって一番合う環境はずっと一緒ではないかもしれない。つい家の方に合わせてしまいがちだけれど、その時その時でより自分たちにフィットする環境を選ぶことで、家も家族もより心地よく成長していくのだろうなと、そんな人生観まで教えて頂きました。
葉山で建築中のご新居もとっても楽しみです!
The floor plan of Mr.Morihiko Sekita& Mrs.Shiki Sekita’s room